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2024年10月10日
景況感は2半期連続で悪化、先行きは改善見通し
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要約
景況感を示す景気判断D.I.値(注)は11半期連続のマイナスとなったことに加え、マイナス幅が拡大(▲13.9→▲16.7)したことで、2半期連続で悪化した。先行きについては、2024年度下期のD.I.値はマイナス幅が縮小(▲16.7→▲8.9)し、経営者の景況感は改善する見通し。業界別にみると、景気判断D.I.値は、製造業が11半期連続でマイナスとなったものの、3半期ぶりに改善(▲33.3→▲24.5)、建設業が11半期連続でマイナスとなり、4半期ぶりに悪化(▲5.8→▲23.7)、非製造業が13半期連続でマイナスとなり、2半期ぶりに悪化(▲14.0→▲20.0)した。売上高のD.I.値は、製造業が4半期ぶり、非製造業が3半期ぶりに改善(製造業:▲18.9→+3.3、非製造業:+4.6→+10.0)した一方、建設業が2半期ぶりに悪化(+4.4→▲13.8)してマイナスに転じた。利益状況のD.I.値は、製造業が3半期ぶり、建設業、非製造業が2半期ぶりにそれぞれ悪化(製造業:▲12.9→▲14.0、建設業:▲3.7→▲9.9、非製造業:+0.3→▲2.9)した。設備投資の実施状況は、「実施した」企業の割合が2半期ぶりに減少(36.8%→35.5%)。在庫状況は、「過剰」とみる企業の割合が2半期ぶりに減少(7.6%→5.1%)。雇用状況は、「不足」とみる企業の割合が2半期ぶりに減少(49.2%→44.4%)した。
県内景気
県内景気判断D.I.値は11半期連続のマイナスとなったことに加え、マイナス幅が拡大(▲13.9→▲16.7)したことで、2半期連続で悪化した。先行きについては、2024年度下期のD.I.値はマイナス幅が縮小(▲16.7→▲8.9)し、経営者の景況感は改善する見通し。
業界景気
業界景気判断D.I.値は、製造業が11半期連続でマイナスとなったものの、3半期ぶりに改善(▲33.3→▲24.5)、建設業が11半期連続でマイナスとなり、4半期ぶりに悪化(▲5.8→▲23.7)、非製造業が13半期連続でマイナスとなり、2半期ぶりに悪化(▲14.0→▲20.0)した。先行きについて、製造業、建設業、非製造業でそれぞれマイナス幅が縮小(製造業:▲24.5→▲7.4、建設業:▲23.7→▲17.1、非製造業:▲20.0→▲12.9)する見通し。
自社の業況
売上高のD.I.値は、製造業が4半期ぶり、非製造業が3半期ぶりに改善(製造業:▲18.9→+3.3、非製造業:+4.6→+10.0)した一方、建設業が2半期ぶりに悪化(+4.4→▲13.8)してマイナスに転じた。先行きについて、売上高D.I.値は、製造業が悪化してマイナスとなる(+3.3→▲2.5)ものの、建設業ではマイナス幅が縮小(▲13.8→▲5.9)、非製造業ではプラス幅が拡大(+10.0→+11.9)する見通し。利益状況のD.I.値は、製造業が3半期ぶり、建設業、非製造業が2半期ぶりにそれぞれ悪化(製造業:▲12.9→▲14.0、建設業:▲3.7→▲9.9、非製造業:+0.3→▲2.9)した。先行きについて、利益状況D.I.値は、製造業、建設業がマイナス幅が縮小(製造業:▲14.0→▲4.9、建設業:▲9.9→▲9.3)し、非製造業ではプラスに転じる(▲2.9→+0.3)見通し。
経営判断
設備投資の実施状況は、「実施した」企業の割合が2半期ぶりに減少(36.8%→35.5%)。在庫状況は、「過剰」とみる企業の割合が2半期ぶりに減少(7.6%→5.1%)。雇用状況は、「不足」とみる企業の割合が2半期ぶりに減少(49.2%→44.4%)した。
2024年度上期の展望
「プラス要因が強い」とみる企業の割合が3半期ぶりに減少(14.8%→13.5%)、「マイナス要因が強い」とみる企業の割合が3半期連続で減少(46.7%→42.9%)、「どちらとも言えない」とみる企業の割合が2半期連続で増加(38.6%→41.9%)した。
特別調査〜生産性の向上に向けた取り組みについて〜
生産性の向上に向けた取り組みについて、「現在取り組んでいる」と回答した企業の割合が43.9%と最も高くなった。生産性の向上に取り組む目的について、「企業収益の増加」と回答した企業の割合が64.4%と最も高くなった。生産性の向上に向けて取り組んでいること(検討していること)について、「新規顧客・販路開拓」と回答した企業の割合が46.0%と最も高くなった。生産性の向上を進めるにあたってどのような課題・障壁があるかについて、「従業員数の不足」と回答した企業の割合が41.9%と最も高くなった。
【景気判断D.I.グラフ】
(注) D.I.(ディフュージョン・インデックス)値
「良い」(増加など)の割合−「悪い」(減少など)の割合。
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