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2024年4月10日
景況感は4半期振りに悪化、先行きは改善見通し
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要約
景況感を示す景気判断D.I.値(注)は10半期連続のマイナスとなったことに加え、マイナス幅が拡大したことで、4半期振りに悪化した。先行きについては、2024年度上期はプラスに転じて、経営者の景況感は改善する見通しである。業界別にみると、景気判断D.I.値は、製造業が10半期連続でマイナスとなったことに加え、2半期連続で悪化(▲22.0→▲33.3)、建設業が10半期連続でマイナスとなったものの3半期連続で改善(▲14.2→▲5.8)、非製造業が12半期連続でマイナスとなったものの2半期振りに改善(▲18.7→▲14.0)した。売上高のD.I.値は、製造業が3半期連続、非製造業が2半期連続で悪化(製造業:▲2.2→▲18.9、非製造業:+9.7→+4.6)した一方、建設業が2半期振りに改善(▲14.9→+4.4)してプラスに転じた。利益状況のD.I.値は、製造業が2半期連続、建設業、非製造業が2半期振りにそれぞれ改善(製造業:▲17.9→▲12.9、建設業:▲14.2→▲3.7、非製造業:▲9.3→+0.3)した。設備投資の実施状況は、「実施した」企業の割合が2半期振りに増加(34.5%→36.8%)。在庫状況は、「過剰」とみる企業の割合が2半期振りに増加(6.3%→7.6%)。雇用状況は、「不足」とみる企業の割合が2半期振りに増加(45.6%→49.2%)した。
県内景気
県内景気判断D.I.値は10半期連続のマイナスとなったことに加え、マイナス幅が拡大(▲13.5→▲13.9)したことで、4半期振りに悪化した。先行きについては、2024年度上期のD.I.値はプラスとなり(▲13.9→+1.3)、経営者の景況感は改善する見通しである。
業界景気
業界景気判断D.I.値は、製造業が10半期連続でマイナスとなったことに加え、2半期連続で悪化(▲22.0→▲33.3)、建設業が10半期連続でマイナスとなったものの3半期連続で改善(▲14.2→▲5.8)、非製造業が12半期連続でマイナスとなったものの2半期振りに改善(▲18.7→▲14.0)した。先行きについて、製造業、非製造業ではそれぞれマイナス幅が縮小(製造業:▲33.3→▲3.8、非製造業:▲14.0→▲3.9)する一方、建設業ではマイナス幅が拡大(▲5.8→▲7.2)する見通しである。
自社の業況
売上高のD.I.値は、製造業が3半期連続、非製造業が2半期連続で悪化(製造業:▲2.2→▲18.9、非製造業:+9.7→+4.6)した一方、建設業が2半期振りに改善(▲14.9→+4.4)してプラスに転じた。先行きについて、売上高は、製造業がプラスとなるものの(▲18.9→+3.0)、建設業ではマイナスに転じ(+4.4→▲8.7)、非製造業ではプラス幅が拡大(+4.6→+6.6)する見通し。利益状況のD.I.値は、製造業が2半期連続、建設業、非製造業が2半期振りにそれぞれ改善(製造業:▲17.9→▲12.9、建設業:▲14.2→▲3.7、非製造業:▲9.3→+0.3)した。先行きについて、利益状況は、製造業がマイナス幅が縮小(▲12.9→▲1.6)する一方、建設業ではマイナス幅が拡大(▲3.7→▲9.5)し、非製造業ではマイナスに転じる(+0.3→▲2.1)見通しである。
経営判断
設備投資の実施状況は、「実施した」企業の割合が2半期振りに増加(34.5%→36.8%)。在庫状況は、「過剰」とみる企業の割合が2半期振りに増加(6.3%→7.6%)。雇用状況は、「不足」とみる企業の割合が2半期振りに増加(45.6%→49.2%)した。
2024年度上期の展望
「プラス要因が強い」とみる企業の割合が2半期連続で増加(14.3%→14.8%)、「マイナス要因が強い」とみる企業の割合が2半期連続で減少(48.0%→46.7%)、「どちらとも言えない」とみる企業の割合が2半期振りに増加(37.6%→38.6%)した。
特別調査〜BCP(事業継続計画)に関する取り組みについて〜
BCPの策定状況について、「策定を予定・検討している」と回答した企業の割合が34.6%と最も高くなった。BCP策定時に想定するリスクについて、「自然災害(地震・台風・水害等)」と回答した企業の割合が78.7%と最も高くなった。事業継続のために必要な対策・備えについて、「緊急連絡網の確立、安否確認システムの導入」と回答した企業の割合が48.3%と最も高くなった。BCP策定時の課題・障害について、「策定に必要なノウハウがない(なかった)」と回答した企業の割合が51.3%と最も高くなった。
【景気判断D.I.グラフ】
(注) D.I.(ディフュージョン・インデックス)値
「良い」(増加など)の割合−「悪い」(減少など)の割合。
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