ファイナンシャルプランナーの教える貯蓄講座 第4回 できることから始める収入の増やし方 ~物販編~

会社から支給される給料を増やしたいと思っても、年功序列型の給与形態では、そう簡単には給料が増えません。

そのため、誰でも簡単に始められる収入の増やし方がないのか気になっている人も多いと思います。そこでおすすめするのが、使わなくなった物を売ったり、自分で製作した物を売る物販です。

今回は、物販で収入を増やす方法をご案内します。

物販

ネットが普及する前は物販を開始するにあたり実際に店舗を構える必要がありましたが、インターネットの普及でネットやアプリで簡単に取引できるようになりました。

その結果、主婦層を中心に空き時間を有効活用することで、誰でも手軽に取り組める収入の増やし方として注目を集めるようになりました。

物販は主に以下の2つがあげられます。

不用品の販売。小物の販売

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

不用品の販売

不要品の販売とは、その名の通り、不要な物を販売して収入を得ることです。

使わなくなった家具や家電、おもちゃ、着なくなった服などをゴミとして処分していた人も多いのではないでしょうか?

購入時に高かった物でも、捨ててしまうと価値が0になります。大きな家具や家電の場合は価値が0になるどころか、処分費用としてさらにお金を支払うことになる可能性も。

しかし、捨てる人にとっては不要な物でも、他の人にとっては欲しい物であるということも珍しくありません。そのため、捨てる前に売りに出してみることをおすすめします。

特に使用する時期の限られている物に関しては、新品を購入してももったいないことから、需要が高い傾向があります。例えば、子供のおもちゃ、読み終えた本などです。このような不要品は、売りに出すと比較的すぐに買い手が見つかるケースが多いと言えます。

「服は厳しいかな」と思っている人もいるかもしれませんが、ブランド品の服や使用回数の少ない服などは、需要が期待できるため、一度出品してみると良いでしょう。

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不要品の処分という方法は、製作や買い付けといった手間がかからないため、誰でも簡単に取り組めるのが魅力です。

「塵も積もれば山となる」ということわざがあるように、それぞれの物が高く売れなくても、全てを合わせると大きな金額になることも珍しくありません。

一度慣れると簡単に取り組める収入の増やし方と言えるため、まず身近にある不要な物を探すことから始めましょう。

小物の販売

小物の販売とは、自分で製作した小物をネットやアプリで販売して収入を得ることです。

ネックレスやピアス、子供のニット帽や手袋といった物を作るのが好きという人も多いと思います。

このように、趣味を活かして製作した物を販売して収入を得るという方法であれば、負担に感じることは少ないため、長続きしやすいと言えます。

また、店舗を構える場合は大きなプレッシャーを感じるかもしれませんが、店舗を構えないネットやアプリであれば、気軽に出品しやすいでしょう。

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不要品の販売とは異なり、製作に手間がかかりますが、大掛かりな作業でない限り、うまく空き時間を利用すれば収入を増やすことが可能です。

人気のクリエイターになれば、受注生産でスケジュール管理をしやすくなり、収入アップが期待できます。

ただし、在庫がない状態が続くと、一度ついたお客さんが離れてしまう可能性があるため、在庫のストックを確保した状態で販売を開始しましょう。

物販の注意点

収入を増やすために物販を始める際の注意点として、以下の2つが挙げられます。

不良在庫を抱える可能性がある。安定した収入の確保が難しい。

それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

不良在庫を抱える可能性がある

小物の販売では、小物を製作、買い付けによって一時的に在庫を抱えます。その在庫が売れることによって、初めて利益が得られるという仕組みなので、売れなければ当然利益が得られません。

不良在庫を抱えて、現金化のために製作費や仕入れ値を下回る価格で売却することになる可能性も。

不良在庫を抱えるリスクを伴うことを覚えておきましょう。

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クレジットカードを使った仕入れには注意が必要です。クレジットカードを使った場合、引き落とし日までにお金を準備しなくてはなりませんが、不良在庫を抱えて引き落としのお金を確保できなくなることも考えられます。

売れ筋は何なのか、使えるお金はいくらまでなのかという収支計画をしっかり立て、リスクを抑えながら取り組むとよいでしょう。

安定した収入の確保が難しい

不要品の販売は、売却できる不要品がなくなれば、次に不要品が出るまで収入がありません。また、小物の販売の場合も、定期的に商品を製作・仕入れて売れれば安定した収入の確保が可能ですが、思い通りにはなかなかいきません。

そのため、物販はあくまでもサブ的な収入として捉えておきましょう。

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物販は安定した収入と言うよりも、収入源を増やすことに重点を置いています。

そのため、安定した収入を増やしたいという人は、ダブルワークや共働きなどの労働を伴う収入の増やし方を検討しても良いでしょう。

まとめ

節約で増やせる貯金・貯蓄には限界があります。そのため、貯金・貯蓄を増やすためには、収入を増やすことも考えなくてはなりません。

今回は主婦層に注目されている物販という収入の増やし方について解説しました。ネットやアプリで簡単に取り組める一方、不良在庫を抱える可能性や安定した収入の確保が難しい面もあります。売れ筋の調査や収支計画を立てながら取り組むとよいでしょう。

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