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需要段階別にみた企業物価指数
(資料)日本銀行「企業物価指数」
(注1)国内企業物価指数および輸入物価指数に採用されている品目のうち、生産活動に使用・消費され、未加工のものを「素原材料」、 加工過程を経たものを「中間財」といい、最終需要にあてられるものを「最終財」という。
(注2)2006年1〜3月期は、1・2月値。

企業間で取引されるモノの価格を指数化した「企業物価指数」を、素原材料・中間財・最終財 という3つの需要段階に分けてみると、経済の川下に当たり、消費者物価と近い動きを示す最 終財が、足元で上昇に転じています。こうした動きは、原油をはじめとする素原材料の価格上 昇の影響が、中間財を経て最終財へと波及してきた結果と考えられます。今後を展望しても、 素材価格の上昇を最終製品に転嫁する流れが徐々に進むとみられるもと、最終財の価格は当面、 上昇傾向が続くと見込まれます。

渡辺 洋介
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